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大王製紙が紙おむつ増産へ公募増資で224億円を調達

 大王製紙は6月2日、公募増資と第三者割当増資を実施すると発表した。一般公募で一400万株を、第三者割当増資で423万株を売り出し、最大224億円を調達する。同社の公募増資は1988年以来26年ぶりとなる。
 調達資金は紙おむつの新工場の建設や家庭紙の生産設備増強に充てる。同社は国内外の紙おむつ需要の拡大などが業績を牽引しており、家庭紙「エリエール」や紙おむつ「GOO.N」などの有力ブランドをそろえる消費者向け事業に資金を振り向け、成長戦略につなげる方針だ。
 具体的には、調達した資金を使い、家庭紙の子会社エリエールプロダクトの新工場を福島県いわき市に建設する。投資額は約90億円。8月に着工し2016年10月の完成を目指す。生産能力は乳幼児用紙おむつで月3000万枚、大人用で同1700万枚を計画している。アジア諸国では高品質の日本製の紙おむつの人気が高まっており、新工場から東南アジアなどヘの輸出も検討している。
 また、中国江蘇省南通市にある大王(南通)生活用品公司の紙おむつの生産能力を増強する計画もあり、紙おむつの生産能力は大人用と乳幼児用合わせて月間7100万枚増えると見込んでいる。
                               (紙之新聞


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