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故千葉一男氏のお別れに1300人が参列

 故千葉一男・元王子製紙社長・会長・相談役のお別れ会が、5月26日正午より、東京都干代田区内幸町の帝国ホテル東京会館2階「孔雀の間」で開催された。
 かつて部下として仕えていたOBによると、千葉さんは昼食後いつもすやすやと休息を取る習慣になっていたが、4月9日もそのようだったが、休息したまま息が途絶えていて享年89の「大往生ですよ」と語られていた。
 白いカーネーションを祭壇に手向ける会葬者は1300人。頭上には少し横向きで、これ以上ない満面の笑みを浮かべた遺影が千葉さんの人柄を表しているようだ。その下には藍綬褒章(平成2年4月)、勲二等瑞宝章(平成9年11月)、従四位(平成26年4月)の賞状が並ぶ。
 会場入り口には篠田和久会長、進藤清貴社長、ご子息の千葉逸郎氏が、全国から参集した生前故人にお世話になった現役、OB、関係者を次々に出迎えた。
 会場中央の壁面にはパネルで綴る思い出のアルバムが掲げられ、懐かしそうに眺め、思い出話があちこちから聞かれた。
 千葉さんの社長就任は平成元年。日本のバブル経済が弾けたあとの製紙業界の再編で、平成5年5月に神埼製紙との合併調印で河村俊彦社長と握手する写真。同年10月、新王子製紙設立。平成7年会長就任。平成8年4月に本州製紙との合併調印で大坪孝雄社長と握手する故大國昌彦社長の隣で共に臨んだ写真。同年10月、王子製紙設立。この2枚の写真が、グローバル企業として現在の国内製紙産業の礎を築いた、指導者としての干葉さんの大きな仕事として後世に伝わる。

                              紙之新聞


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