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国際紙パ商事3月期決算、内外とも厳しい環境も増収増益

 国際紙パルプ商事の2014年3月期連結業績は、売上高3750億9800万円(前期比14・5%増)、営業利益25億6500万円(同43・0%増)、経常利益30億1300万円(同40・3%増)、当期純利益20億3200万円(同406・4倍)となった。
 緩やかな景気回復による消費の拡大で国内紙パルプ業界においては梱包材需要が増加した。印刷情報用紙は、少子高齢化やICT化が進む中、出版やカタログ向けの減少傾向は続いているが、円安による輸入紙の流通量の減少で需要は安定した。
 アジアの印刷用紙市場では、円安により日本からの輸出品の伸びが期待されたが、中国の供給過剰等により市況は低迷。アジアを除く海外拠点の事業は、円安の影響を受けて、円ベースでの販売金額は大きく増加した。
 紙パルプ業界を取り巻く環境は内外ともに依然厳しい状況だが、同社グループでは、海外子会社を吸収合併するなどで海外展開の迅速化を図っている。
 2015年3月期の連結業績は、売上高3930億円(同4・8%増)、営業利益33億円(同28・6%増)、経常利益35億円(同16・1%増)、当期純利益22億円(同8・3%増)を見込む。
                               (紙之新聞


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