お問い合わせ
日本製紙、主力の紙・パルプ事業好調で3期ぶりの増収

 日本製紙の2014年3月期連結業績は、売上高1兆812億7700万円(前期比5・5%増)、営業利益285億3600万円(同13・5%増)、経常利益281億8800万円(同22・1%増)、当期純利益227億7000万円(同113・7%増)で、3期ぶりに増収となった。
 主力である紙・パルプ事業では、印刷用紙の国内需要の堅調な推移と輸入紙の減少、輸出を中心とした拡販などにより、販売数量は前期を上回った。情報用紙は、PPC用紙やフォーム用紙などの販売量が前期を上回った。
 新聞用紙は、参議院選挙やソチ五輪などの特需や、好調な広告事業によるページ増があったものの、発行部数の減少が継続し、販売数量は減少した。
 一方、板紙は、段ボール需要が年間を通して堅調に推移し、販売数量は前期比増となった。家庭紙は、消費税率引き上げ応伴う前倒し需要もあり、ティシュペーパーやトイレットペーパーなどの販売数量が前期を上回った。
 2015年3月期の連結業績は、市況並びに操業率の維持に努め、引き続きコストダウンを着実に実施すると共に、事業転換に向けた取り組みを一層強化することで、売上高1兆1000億円(同1・7%増)、営業利益400億円(同40・2%増)、経常利益700億円(同40・2%増)、当期純利益260億円(同14・2%増)を見込む。
                               (紙之新聞


トップページに戻る