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特種東海製紙、段原紙好調も減価償却費などの増加で減益

 特種東海製紙の2014年3月期連結業績は、売上高781億5900万円(前期比3・4%増)、営業利益31億8000万円(同23・7%減)、経常利益35億2200万円(同16・3%減)、当期純利益21億8000万円(同11・7%減)となった。
 主力製品である段ボール原紙は、昨夏の猛暑により飲料関連の需要が高まったことに加え、消費税増税に伴う駆け込み需要もあり、販売数量は前期を上回った。クラフト紙についても、輸出の増加等もあり、販売数量は堅調に推移した。
 特殊印刷用紙は、ドラマの原作本や出版界の各賞に選ばれた書籍に採用されるなど、同業界の底堅い動きに加え、新製品の投入など市場注目度を上げる施策を実行した結果、販売数量は前期を上回った。
 各セグメントの業績は好調だったものの、製造力強化のための積極的な設備投資や原燃料費の上昇等の影饗で増収減益となった。
 2015年3月期の見通しについては、研究開発費や積極的設備投資に伴う減価償却費等の増加が一時的な収益圧迫要囚となると見込んでおり、通期の連結業績は、売上高790億円(同1・1%増)、営業利益25億円(同21・4%減)、経常利益26億円(同26・2%減)、当期純利益10億円(同54・1%減)と大幅な減益を見込んでいる。
                               (紙之新聞


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