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製紙連、定時総会で新会長に進藤・王子HD社長が就任

 日本製紙連合会の第43回定時総会は、5月12日午前10時半から、東京・銀座の紙パルプ会館2階会議室で開催、提出議案を承認し新会長に進藤清貴・王子ホールディングス且ミ長が就任した。
 就任挨拶で進藤会長は、政府の強力な経済政策を指して「景気が回復基調にあることは衆目の一致するところ」と述べ、また、消費増税については「増税に倆えた経済対策や税制措置により、景気の腰折れは回避できるとの見解が大勢を占めている」とまとめた。
 昨年の紙・板紙の生産・出荷が3年ぶりに増加した理由について、輸入紙の減少と消費増税の駆け込み需要を挙げたが、内需は前年比0・3%減、本年予測でも同0・7%減と4年連続減少の見通しを指して、少子化による入口減とICT化の構造変化が紙需要の減少であると指摘した。
 一方、円安のデメリットで輸入資材の高騰を挙げ、安定的な供給体制及び再生産可能な状況を維持するために、昨年から続けている価格修正はその取り組みであるとの認識を示した。
 会員に対して、生産・販売体制の再構築、海外展開の加速、さらに、木材繊維の新たなる活用で、バイオマス産業の構造転換を図っている事実から、地球環境で2020年目標を着実に前進させていくことを訴えた。
                               (紙之新聞


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