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製紙大手、ティシュ・トイレ紙価格10%以上引き上げ

 日本製紙クレシアや大王製紙は販売会社への出荷分について10%以上の引き上げを通告した。
 パルプや重油など原燃料価格の上昇分を転嫁するためだが、販売会社が受け入れれば、店頭価格もさらに上昇する。
 4月に「クリネックスティシューやわらかフィール」やパッケージをリニューアルした「スコッティカシミヤ」などの新商品を発表した日本製紙クレシアは、5月21日出荷分から実施する予定だ。
 3月に「エリエール香織る+(かおるプラス)」、「エリエールi:na(イーナ)」などの新商品を出した大王製紙は、6月2日出荷分から実施する予定。ティシュ(160組5個パック)は約20円、トイレットペーパー(60メートル12ロール)は約40円の引き上げとなる。
 原料のパルプは、北米からの輸入価格が、前年比10%増も価格上昇している。また、重油の高騰により燃料のコスト負担も大きい。
 在庫状況は、増税前の3月までの需要増で少なくなっており、大王製紙の現在の在庫は通常の半分以下の状況。需要が順調に回復すれば、需給が緩むことはないと見て、今回の値上げに踏み切った。
                               (紙之新聞


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