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北越紀州製紙、環境設備を投資してバイオマス経営促進

 北越紀州製紙が、環境設備投資を加速させ、CO2の排出量を削減するエコロジー経営に力を入れている。主力の新潟工場(新潟市)で今年2月、天然ガスを主力原料とする自家発電設備を導入している。関東工場・勝田(ひたちなか市)では、4月から太陽光発電設備(メガソーラー)を設置し、また、今年5月に子会社の北越フォレスト(常陸太田市)でも太陽光発電設備を設置し稼働させる。
 さらに、来年6月までに、新潟工場で約30億円を投資して、発電用のボイラー設備で使う黒液の製造設備を更新する計画だ。中俣恵一・環境統括部長が明らかにしたことによると、パルプ製造時に発生する燃料となる黒液を回収・濃縮する5系統ある蒸発器のうち、老朽化した2系統を更新することで、バイオマス経営を促進する。
 これら一連の環境整備計画で、すでに新潟工場で2月から稼働している自家発電設備の天然ガスは、CO2排出量が重油より約3割少ないため、使用エネルギーに占める天然ガスの比率を10%から15%に高めることで、重油の比率を10%から5%に下げる。
 関東工場・勝田で4月に設備される太陽光発電は、工場敷地に約2万平方メートルの設置面積で発電規模は約1500kW、年間発電量は約1670MWh、年間CO2削減量は約920トン。
                               (紙之新聞


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