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日板連・北村会長が板紙の一連の価格修正終結を宣言

 日本板紙組合連合会・北村光雄会長(大和板紙会長)はこのほど、板紙の価格修正終結を宣言した。
 板紙の値上げはここへきて急速に進展している。段原紙の価格正常化を進めているレンゴーは、既に1月末の代理店会で中芯原紙の1キロ56円を取り切ると表明。王子マテリアも2月下旬には代理店個別に2月分からの新価格適用を確認している。
 色板紙や紙管原紙の値上げは当初3月1日出荷分から実施見込みだったが、代理店などの意向も勘案、3月21日以降の4月出荷分で足並みが揃っている。一部、日本製紙は4月21日からの実施を発表しており、地域的にはタイミングのずれが予想される。
 電気やガスなどエネルギーコストは昨年4月から上がり、メーカーは製品への価格転媛にすぐに取り組むべきはずのところ、実際に価格転媛できるまでにほぼ1年を要した。
 この1年間のブランクでメーカーの受けた利益減は、大和板紙の例で見ると、約1億円に上る。北村会長は、転嫁値上げが1年遅れた原因について「やるべきことをしない上に、できないことを他人の責任にする業界体質にある」としている。
                               (紙之新聞


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