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竹尾見本帖本店で紙の力生かした「製本のチカラ」展

 「製本ノチカラ」展が4月4日まで竹尾(東京都千代田区、竹尾稠社長)見本帖本店2階で開催された。共催は日本図書設計家協会、東京都製本工業組合、竹尾。
 「製本」にも踏み込んだオリジナル・ブックカバー展。これまでカタチを持たなかったアイデアが、製本現場の知恵と技術、そして、様々な紙が持つ力で実現した。
 発案者と製本会社などのコラボレーションで、新しい本のカタチを紹介していた。
 まず目をひいたのが、タイトルが「砂の器」の「円環製本」。かがり綴じの約1200ページの背を中心に360度に展開し、本文用紙に「OKサンドカラーローズ四六判Y目70キロ」、外函は砂をモチーフにした「OKサンドカラーホワイト四六判Y目90キロ」を使用した。インテリアに馴染み、重厚感もある。 発案は藤代雅彦氏、製本は鞄c中紙工、装画は安田みつえ氏。砂のように「始まりもなければ終わりもない」本を表現した。
 「HOME DOCTOR 家庭の医学」は「十字型本」。本を読んでいて他の情報に飛んでいけるイメージで、北欧雑貨のようなインテリアの一部になり、本棚ではなく生活空間に存在する身近な医学書をイメージし製作された。表紙、函くるみに「ヴァンヌーボF−FSホワイト四六判Y目110キロ」を使用した。発案は土屋みづほ氏、製本は鰍mACAMURA、紙器は牛sc紙器製作所、装丁はオオノ・マユミ氏。
                               (紙之新聞


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