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2月の書籍・雑誌販売、7ヵ月連続で3%超の減少続く

 出版科学研究所が発表した2月の書籍・雑誌販売推定額(本体価格)は前年同月比3・6%減の1530億9000万円で、昨年8月以降、7ヵ月連続で3%以上のマイナスが続いた。
 内訳は書籍が同2・8%減の810億6200万円で7ヵ月連続して前年割れとなった。雑誌は同4・4%減の720億2800万円で10ヵ月連続で減少した。関東地方を中心とした2度の記録的な大雪が、店頭販売に大きな影響を与えた。
 雑誌の内訳は、月刊誌が同3・4%減、週刊誌が同8・0%減で、週刊誌の部数減少が大きい。月刊誌はコミックスが好調のため3%台の落ち込みにとどまっているが、コミックスを除くと5%超のマイナスとなる。
 返品率は、書籍が前年同月に比べ0・7ポイント増の33・7%、雑誌は同1・7ポイント増の37・3%と、両部門とも前年を上回っており、長期の返品率上昇を示している。
 書籍は全体を牽引する大物新刊が少なく勢いが見られず、全体として売れ行きの鈍化が目立っている。
                               (紙之新聞


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