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3月東南ア市況、需要盛り上がり欠くも価格上昇の動き

 国際紙パルプ商事がまとめた3月の海外紙パルプ情報によると、東南アジアの紙・板紙市況は、香港での市況が低迷している一方で、中国、インドネシアメーカーの輸出が旺盛になっている。
 しかし、需給の不均衡が改善される兆しは見えない。各国メーカーは原材料価格の上昇を受けて第4四半期に行った値上げ幅を引き下げることなく受注活動を展開している。
 低迷する市況下、在庫を積み増す動きはまだ見られないものの、前月から値下がりした品種はなく、需要は依然として盛り上がりを欠いたままだ。半面、徐々に価格上昇の動きも形成されつつある。
 シンガポールにおける中国品の2月の上質紙価格(平判)は790〜800米ドルと、前月より40〜50米ドル上昇した。A2コート紙(平判)は中国品770〜780米ドルと前月より40米ドルの値上げ、韓国品は価格を抑えるれていたメーカーの一部が他メーカーの市場価格と揃える形で値上げを行い、800〜830米ドルで推移した。板紙は中国品平均価格が520〜53○米ドル、韓国品が580〜590米ドルで、価格は横ばい、もしくは小幅に下落した。
                               (紙之新聞


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