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故戸塚浩二氏に400人がお別れ

 享年92で3月14日に逝去した竃Q紙業創業者の戸塚浩二・代表取締役会長の通夜が3月18日午後6時から、葬儀・告別式19日午前10時半から東京都台東区上野公園の寛永寺輪王殿で会社と戸塚家の合同葬として行われた。
 祭壇中央高くに掲げられる”鵬のオヤジ”の遺影は自由国民社「流行語大賞・授賞式」で撮った平成19年12月の取って置きの笑顔。大正8年7月28日生まれ。中学卒業後、海軍兵学校69期生として海軍航空隊少佐、中佐、大佐に任官され国内外を転戦。
 終戦後復員したが公職追放で紙業界に身を置き、昭和23年9月に銀座で創業し、5年後に株式会社化。平成19年創立60周年。紙業界を含め各団体の理事も務め、生涯現役経営者として、軍人として永眠するまで陣頭に立ち続けた。
 弔辞では横井秀明且ゥ由国民社前社長・相談役が、昨年末の「流行語大賞」で親しく言葉を交わしたばかりと無念さを語り、『現代用語の基礎知識』創刊と鵬紙業創業が奇しくも同じ年で、創業者の故長谷川国雄氏と”肝胆相照らす”知己だったことから「死線を乗り越えて立ち上がった2人には他の者には伺い知れない”絆”があったと紹介した。
 喪主の戸塚直社長は、昨年夏前の定期健診で肝臓が悪いと分かったが通常通り闘病しながら出社、年末に病状が悪化し三回の手術をしたが、本人の意向で公表しなかったが、3月になって容態が悪化し「戻ることのない旅に行ってしまいました」と打ち明け、愛情深い人だったと謝意を述べた。
 会葬者は通夜が500人で葬儀・告別式が400人だった。

                              紙之新聞


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