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印刷用紙の卸商価格が上昇傾向に

 9月の東京地区卸商の印刷用紙販売価格が、印刷用紙A、A2コート紙、A36コート紙、微塗工印刷紙各品種で小幅ながら上昇している。平均価格でみる限りではキロ当たり1円から3円の幅で上昇していて、今回の値上げが徐々に浸透気配をうかがわせている。メーカーの価格修正のうち、9月1日出荷分からの実施と最も早い実施時期を打ち出していた日本製紙の値上げ分が反映していると受け止められている。
 今回のメーカーの価格修正は上げ幅で「10%以上」のアナウンスがなされているのに比べると現段階での上昇幅は小幅だが、9月価格は先行する日本製紙1社の製品価格の反映にとどまるうえに、旧価格品の在庫が残っていることにもよる。しかし卸商の仕入れ価格は確実に上昇し、これを卸商各社は死活問題と受け止めているうえに、10月分からは各メーカー品の値上げが加わることになり、卸商は価格交渉の本格化とともに11月以降段階的に販売価格が上昇していくと見ている。
 今回の価格修正では、実施時期が9月1日出荷分、同21日出荷分、10月1日出荷分からとメーカーにより異なっていることが顧客との交渉にもズレが生じる背景となっているが、「すでに交渉は済んだ。あとは回収」と日本製紙品メインの卸商。ほかの中堅卸商も、出版向けなどとの整合性に課題が残るものの、現実の仕入れ価格の上昇を受けて「前を向いて進んでいる」と現状を語る。
                               (紙之新聞


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