国内製紙の海外生産が板紙主体で加速
国内製紙メーカー各社はリーマン・ショック以降、大幅に落ち込んだものの徐々に戻りつつあった内需が、東日本大震災で再び市場に打撃を受け回復力が落ちていることから、今年度に入って海外進出を加速させている。
王子製紙は9月2日、ベトナム・ハノイ近郊に約23億円を投じて既に進出している100%子会社に2つ目、ベトナムで3つ目の新工場を建設し、2013年4月に稼働させると発表したばかりで、8月にはマレーシアの段ボール会社をTOB(株式公開買付)でほぼ全株を取得している。また、ブラジルでは紙パルプ大手企業を買収し、感熱紙、ノーカーボン紙の生産・販売に乗り出す方針で契約を進行させている。
レンゴーは8月に中国・天津市の合弁段ボール企業を100%独資企業としたと発表し、香港では印刷・紙器・段ボール企業の株式(29・91%)を取得したと発表している。また、7月にはベトナム・ハノイの段ボールメーカー2社を買収している。6月にはハワイでも事業譲渡を受け100%子会社の段ボール販売会社を運営する。
北越紀州製紙は5月、中国広東省に白板紙生産の合弁会社を建設すると発表、同社の製品を販売している香港の会社と三菱商事の3社合弁で、初めての工場建設だと公表している。
(紙之新聞)
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