8月のアジア紙市況、香港では需要低迷で価格下落
日本紙パルプ商事販売営業推進部がまとめた8月のアジア紙市況概況によると、香港の一般市況概況は全般的に市場は冷え込んだ状況が続いている。
欧米の景気低迷に加え、米大手書籍流通ボーダーズの倒産による流通在庫の返品を懸念し、海外出版社からの発注控えで注文は限定的。有力印刷会社を除いて受注は厳しい状況になっている。
一部では倒産する印刷会社も出始めている。流通各社は販売拡大よりも売掛金回収に重きを置かざるを得ない状況になっている。
東日本大震災による供給不足を見越して、多目に発注した品物が前月にかけて到着し、需要が急激に冷え込んでしまったため市中在庫は増加している。
各卸商は在庫消化で販売価格を下げざるを得ない状況に追い込まれ、注文の集まらないメーカーも値下げせざるを得ない状況に陥っている。
香港のコート紙は、特に欧米向け出版物輸出が低調な中、大手印刷会社を除いて受注が限られており、中小印刷会社を主な客先とする紙商は、在庫消化に苦労する状況が続いている。
市場における供給能力については、中国を中心にメーカー各社の新マシン稼働の本格化によって増加傾向にあり、価格競争は激しさを増しつつある。
中国最大手メーカーの一般価格は1トン当たり900米ドル(平判、DTHC含まず)と値を下げ、さらに数量に応じて特値対応も散見される。
(紙之新聞)
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